DF式ポジショニングの紹介

ここではもう少しDF式について詳しく紹介させていただきます。

ポジショニングをこんな風に思っていませんか?

・教科書やセミナーで習ってきたように姿勢を作らないといけない。

・決められた場所にクッションを置かなければならない

・ベッドと身体のスキマを埋める

・足が閉じていたら、足を広げるようにクッションを入れなければならない

・手を握って固まりそうなら、何か握らせて可動域を保つ必要がある

・ポジショニングは写真に撮って、みんなで共有しなければならない

これらは全て間違いです!!

上手く行かない原因の大半は上記のように誤解していることにあります。

根本的な間違いとして、身体が曲がって固まった人、筋肉の緊張が強い人や弛緩してる人、クッションを使った時の敏感さなど、実に多様な違いがあるのにもかかわらず、画一的なポジションを矯正しようとする。それではうまくいかないのが当たり前です。

ほとんどの場合は型に相手を当てはめるだけで、肝心の本人が快適かどうかは後回しになっています。

ポジショニングはみんなが思っているよりも難しくありません。多くの誤解に基づいた支援が難しくしているのです。またその人に適したポジショニングの支援の方法を学ぶ機会がなかっただけなのです。

DF式ポジショニングの目的

DF式ポジショニングは、その人それぞれの身体にあった最適なポジショニングを行うことを目的としています。ポジショニングに関する色んな誤解を紐解き、援助する人も自信を持ってポジショニングを支援できる能力を獲得します。

適切な身体のサポートは、本人自らの動きを引き出します。ゴソゴソすることでの寝返りなどの促進、さらに循環器系を整え、褥瘡や肺炎などもリスクも下げ健康的に過ごすことが可能です。機能回復の一環としてポジショニングが欠かせないものになるでしょう。

何より大切なのは、言葉が出せない、訴えることができない人に対して、無理やり姿勢を強制するのではなく、自分から訴えられない人でも、その人の身体にあった方法で快適に過ごすことを手伝える人を増やしたいと思っています。

セミナー

内容

セミナーは体験形式を中心に学びます。

内容は
・個人や状況に合わせてポジショニング支援を行うことができる考え方と実践

・圧の分散だけでなく身体機能を高めるポジショニングの実践

・身体の特徴に合わせた、効果的なクッションの使い方

・重力の特性や姿勢や体位の本質を理解する

・ポジショニングのアプローチの流れを学ぶ

・その人に合わせた福祉用具の提案ができるように学ぶ

などです。文字にすると少し難しいかもしれませんが、体験を通じて実感しながら学ぶため、どなたでも楽しく学べます。

教師紹介

谷口 奨(たにぐち すすむ)

作業療法士
シンプルラーニング提唱者
キネステティク教育ディレクター

10数年間老人分野でのリハビリテーションに携わる。動きの学習というテーマで介助やリハビリなど全国でセミナーを開催している。

また実践の中でポジショニングの重要性を知ると同時に、従来のポジショニングの効果の少なさ、また分かりにくさについて疑問に思う。

誰でも分かりやすく、実践しやすいDF式を開発する。職員はもちろんご家族などにも指導し寝たきりの人のケアに導入し、大きな効果を得る。

簡単でなおかつ新しいDF式のポジショニングを日本で広がるよう活動している。